第14回2004(平成16)年度
和歌山県農業教育賞
審 査 結 果
最優秀賞 :
優 秀 賞 :
優 秀 賞 :
奨 励 賞 :
奨 励 賞 :
賞設定の意義と審査経過
『和歌山県農業教育賞』は,「農」の体験を通じて,児童・生徒の豊かな情操を育み,学習に大きな成果をあげている学校と子どもたちを称えるために,JA和歌山中央会によって1991年に設定された。学校教育においては,以前からの勤労・奉仕的行事(特別活動)から,教科としての生活科そして教科並みの総合的学習の時間の新設に至り,教育と農業との接点の機会がおおいに増した。食べもの供給を基本として多面的機能を有する農業・農山村,そして生きものを育てる「農の営み」は同時に,次代を担う子どもたちの「いのちと心」,「生き方」,「生きる技と術」を育む。その「農の教育」を全県に展開し,定着を図ることは,地域の農業と社会に,ひいては地球規模の人口・食料・農業・環境問題の打開に,長期的・間接的ではあるが,資することになろう。当初の応募校の実践の水準からはるかに高まってきていることからも,励み・目標として,この賞には大きな意義が認められる。
応募は,3市10町1村から小学校16校であったが,昨年度より4校少なく,また中学校からの応募がなかったのは残念である。審査に当たっては,学校教育の一環として継続的に取り上げられ,明るく,元気よく,そしてユニークな農体験実習を実施していることを基本に,学校規模や地域環境による条件の違いを考慮し,@児童・生徒の参加状況,A取り組み体制,B教育課程での位置付け,C作目(家畜)の種類・数・栽培面積,D地域の特色の活用,E地域社会との連携,F地域への波及効果,G地域文化と学校とのかかわり方,H記録・表現方法などを審査項目として,まず応募書類によってしぼり,必要に応じて現地調査も行って総合的に判断した。審査対象が数量化し難く,条件の違いがあるため,相対比較だけでなく,最近の授賞校を尺度として比較検討も行った。また,再度の応募校とくに以前の授賞校においては進展の程度に注目した。その結果,上記のように,最優秀賞1校,優秀賞2校に加えて,奨励賞2校を選定した。
審 査 講 評
応募校全体について
応募小学校16校のプロフィルは以下のとおりであった。
地域分布 : 紀北10校,中紀3校,紀南3校
学校規模別:13学級以上の大規模4校,中規模6校,6学級未満の小規模6校(分校含む)
地域環境 : 住宅市街地(都市的地域)0校,混住地(平地農業地域)9校,農山村(中山間農業地域)7校
学習活動場所:学校園・学級園だけ3校(うち1校はバケツだけを使用),校外農地借用13校(うち10校は校内農地に加えて)
学習活動面積:30〜1,830m2,平均474m2。児童・生徒一人当たり0.5〜14.4m2,平均6.0m2
(果樹園を組み込んだ1校とバケツだけの1校を除く
小学校第1・2学年の生活科に加えて,第3学年以上の総合的な学習の時間の実施は,移行期も含めて6年になる。農に関する取り組みが定着しつつあるといえよう。体験と情操教育にとどまらず,教科学習と関連付けた学習となってきている。環境への関心,食をめぐる諸問題,さらに情報化・国際化を反映して,食教育・食文化的な面あるいは流通経済面さらに労働の観点にまで発展してきている。
また,地域の自然・文化・産業を学び,地域の社会と人々から学ぶ活動として地域の特産・伝統作物や行事等を採用している事例が多くなり,行政・JAの支援とともに,ゲストティーチャー農家の活用・活躍もほとんどで見られる。一方,活動成果を自分たちで味わうだけでなく,地域の人々,とくに高齢者から調理・加工を学びつつ,プレゼントするなどふれあいとともに地域への還元を深めている。小規模校では学校ぐるみで汗を流し,同じ釜の飯を食べるだけでなく,近隣校園との交流としている。地域貢献といえば大げさだが,地域における子どもたちの存在感を高める活動も多くなった。
規模の大小を問わず,子どもたちが生き生きと楽しんで学んでいる様子が応募書類の写真等・観察記録ノートや作文,インターネットによる調べ学習・情報機器を利用した発表作品などで見られた。その一方では苦労したけれど,子どもとともに楽しんでおられる先生方のようすもまた窺えた。応募書類ではないが,インターネットホームページが充実,すなわち豊かな情報発信をしている学校も多くなった。都市化と過疎化など,変化しつつある地域の様々な社会・文化・自然環境に応じたバラエティーに富んだ農の教育がなされ,着実に発展していることが認められた。
授賞校について
19学級もある大きな学校である。そのほとんどの学年・学級で総合的な学習の時間・生活科・理科・図工科などで農的体験学習に取り組む。「花いっぱい運動」で称えられたようにプランター・学校庭園・校内学習園での花つくりは4年生以上の児童会園芸委員会活動が主だが,低学年でも生活科等での学習活動としても定着している。もちろん,花にとどまらず,サツマイモ・ジャガイモや果菜・葉菜,ヘチマ・ヒョウタン・ジャンボカボチャ等を栽培し,そして楽しく食べる,加工する,図工の題材にするなど,多面的に教科学習に活用している。残念なことに,本年度は高速道路建設の関係で水田を借用できず,5年生の稲作体験学習ができなかった。がしかし,それを補って余りあるほどの成果が得られている。それは,「夏季作品展」への作品つくり=農と食を課題とした研究への4・5・6年生児童の取り組みである。例えば,調べ学習でもずばり「2004年は国際コメ年」をテーマとするほか,農と食に関する家庭での体験を踏まえた,そして科学的な研究はこれまでよりずっと多くなり,りっぱなものですばらしい。住宅地化が進むとはいえ,まだ校区には農地があり,都市部の学校に比べて恵まれている。教育としてきっかけを与え,体験を経れば,子どもたちには見えてくることを示してくれた。また,ひまわり学級(特殊学級)ではサツマイモを栽培して食べる一貫した学習や栽培し収穫したジャガイモも卒業生の通う中学校の特殊学級生徒とともにカレー作りに利用するなど,交流としてさらに充実した。発展が続くことが楽しみだ。
いのちそのものであって,また労働の産物である食べものを通して,自他のいのちを感得・理解させようと,生活科・総合的な学習の時間において全学年で栽培活動を行っている。校外実習園(借地)でのサツマイモ栽培,学校園・プランターでの落ち葉で土作りした野菜・花栽培,農家のミカン収穫に加えて3〜6年生では校外実習園でスイカ,ダイコン,ニンジン,ゴボウ栽培,稲作(コイ放飼)に取り組んだ。収穫物の調理と加工はもちろん,隣の神社の秋祭りで餅つきをし,スイカも「親子の集い」で食べるだけでなく,地域の老人との交流(福祉体験)としているほか,桃山小学校5年生と合同で田植え・稲刈りを行って交流している。また,植木・苗木の町という地域特性を活かし,6年生が樹木の種子を蒔き,苗木育成を在校生に引き継いで調。月の森(学校林)つくりを目指している。モモの袋かけや傾斜地でのミカン収穫も労働と生産現場の観点を入れ,豊かな経験としている。自然と農業生産から遠ざかっている現実の中で,学校の要請に喜んで応えるゲストティーチャー(地域農業士)のやり方だけでなく生き方までも学んでいるが,子どもたちの「やらせてもらっている」意識がこの取り組みの継続と発展によって払拭できることを期待したい。
学校・地域・保護者をつなぐ架け橋ととらえて伝統的に栽培活動を行ってきている。ふるさとの自然・人・暮らしをメインテーマにふるさと学習の一環として,全校で取り組んでいる。全学年特別活動としての「ふれあい花の宅配便」は自分たちが育てた6000ポットもの花苗を校区全家庭(約400)や公共施設等へ配布するボランティア活動でもある。生活科ではトウモロコシ,ミニトマト,ダイコン,複式3・4年生「はた楽隊」は校外畑でサツマイモ・ダイズ栽培から加工して食べる。校外借地水田で5年生となって中心でもち米をつくり,収穫祭では地域の高齢者,保護者と餅つきをする。教員とゲストティーチャーの指導の下,3年生以上は,ほとんど子どもたちの手で一連の作業をするが,水田代かきも先生と子どもたちが耕耘機を操作する姿が頼もしい。また,学校の裏山を借り「学遊林」と称し,校庭の一部として森林(自然)学習教材とするだけでなく,林業体験(間伐,シイタケ栽培)に活用している。なお,チャボ(20羽)等の飼育もふるさと学習の一環として位置づけられている。生きるということのベースとしての農と食,それぞれの活動の教科との関連(総合的学習は各教科を具とした巻き寿司−校長の言)を明確に,さらに発展していくことを願う。
総合的な学習の時間と生活科において米(うるち,もち)と稲作を軸に展開している。作業は田植え・稲刈りであるが,交流学習会として近隣の西細川小学校,高野山小学校(5年生)といっしょに行い,米はそれぞれ調理実習と収穫祭(餅つき大会)で活用している。生活科の中ではバケツでもイネを栽培し,水田で育つイネと比較観察学習を取り入れた。米作りの一環で地元の名物・やきもち(屋)調べ,インターネットによるイネの病害調べのほか,「花坂の水調べ」として良い米のとれる水について調べるなど,環境学習へとつながる。また,ウコッケイ飼育やジャガイモ,サツマイモ,トマトを校内で栽培している。全校といっても9名の小さな学校,やりにくい面があるなか,昨年度よりずっと自主的となった取り組みは,子どもたちの力となったことであろう。
「再生利用・自然に優しい,自分の手で」の体験活動として,総合的学習として3年生以上は3年目の不耕起・無農薬無化学肥料の稲作,6年生が高齢者の指導でわらぞうり作りのほか,山路和紙を作って校長の揮毫による卒業証書にしている。全校活動で栽培したサツマイモとともにもち米も収穫祭で保護者・地域の方々と調理・餅つきをし,ともに収穫の喜びを味わう。また,児童会環境部活動でメランポジウムなどを自前の腐葉土・有機肥料で栽培して花壇作りを行っている。そのほか,学年に応じ定番の花・野菜・ヒョウタン・ヘチマ以外に,アイ(染めも)・ワタ栽培(和綿→布まで),コンニャク作りと多彩な活動は,現・元保護者のゲストティーチャーによるところが大きい。学習としての位置づけをさらに明確にして,学校の主体性を発揮してほしい。
今後の課題
子どもにとっては毎年新しい経験であっても,学校としても「継続は力なり」である。継続が子ども同士で伝わる。が,全体の水準が上がってきているなか,やはり発展・向上が常に求められよう。先進実践事例となる最優秀・優秀賞受賞校は高い水準を維持・発展させ,おおいに情報の発信していただきたい。選に漏れた学校でも,ともにりっぱな実践であろう。が,応募書類でのプレゼンテーション・アピール,作物とその栽培の教材・教育的観点,ユニークさ・インパクトいずれかにやや欠ける面があったのは惜しまれる。それぞれ地域との連携は言うに及ばず,小・中・高の連携も深めて,学校の特徴・特技を確立して,教職員全体・学校としての体系的な財産として積み上げていただきたい。教員の異動は最近早まっているようだ。これによって,前任校の良い実践が面として広がっていくことを期待したい。
「花や作物へのいたずらをしなくなった」り,癒しの効果に加えて,昨今クローズアップされている「食育」に関しても,「自分たちで栽培し,収穫したものは,一番おいしいな」「嫌いだったものでも食べるようになった」という子どもたちの言葉が,農の教育が食育を含んでいること証明している。生存・生活に不可欠な食料の生産過程を体験でもって知ることが,購入から始まる消費教育以前に必要だ。そのためには,「農業は楽しいな」と進んで取り組めるよう,ヤギ隊,はた楽隊,米っこ大作戦等々,子どもたち自身でネーミングすることも大切だろう。そもそも自然を循環的に活用する農業は生き方・暮らし方でもある。産業としての農業とともに,生産・労働から疎外・乖離,バーチャル化された現代の子どもたちに,ぜひとも身につけさせたいことである。
小学校ではすべて何らかの栽培・飼育を行っている。栽培・飼育は人間だけの行為であってその有無がサルとを決定的に区別するのである。それは,自然現象そのものではなく,これを人間が生存・生活に必要な物資を得るために活用をすることである。生きものとこれを取り巻く自然に向い合い,頭脳と全身をもって働きかける総合的な知的集約産業,農業は「脳業」といえる。これを学校に取り入れやりさえすれば,期せずして(企図せずとも)学ぶことが多いものである。その故に,幼稚園教育課程とともに,引き続く小学校生活科には最適な教材となる。おぼろげに(総体として)感じ取ればよい。
第3学年以上の総合的な学習の時間としては,「素材」としてはこれほど最適なものはない。が,各教科のそろった(家庭科は後になるが)学年段階では,そのままでは学習としては不十分であろう。かつての体験学習での「勤労の尊さ,収穫の喜び,生産者の苦労」といった道徳的な学習だけでは実施に苦労する教材としてはもったいない。キャベツは栽培して食材とするだけでなく,花を咲かせることも,モンシロチョウの餌とすることもできる。要は,学習教材として何を目的に栽培するかである。今回の応募校でも,農家水田での稲作に加えてバケツ稲作を取入れで,それぞれの学習内容の区分整理がされるようになった。作物とその栽培あるいは家畜とその飼育そして農作業をさらに教材として分析・整理し,位置付け・体系化していただきたい。学力低下が取り沙汰されている。教科並みの総合的学習の時間を基礎となる教科学習と企図して関連付け,黒板ではなく,屋外の農的自然に向き合う学習活動の中でまさに総合的な実践的な総合学習を有意義なものに,しっかり取り組めば,基礎学力低下どころか,高めることになる。未分化から始まって(生活科),分析的に教科別学習,そして総合的学習にいたるつながりも必要だろう。
栽培では,出来ればよいといったものでなく,質・量ともに高いものとして収穫することが楽しみも増す。そのためには,作物とその環境―土壌・気象・生物(作物以外の)の把握と働きかけ・工夫といった技術が必要である。おいしい果実ができるのは,「がんばってやったから」(意識・思い)だけではない。栽培・飼育は自然ではない。自然にできるだけではなく,人がやる作業,いいかえると労働が必要である。逆に言えば「労働は自然とともにあらゆる富の源泉であり,労働が人間そのものをつくりだした」(エンゲルス,猿が人間になるについての労働の役割)のである。その労働には,作物が良好に育ち,かつ収穫部分の量・質を高める環境を整え,さらに環境に対する負荷を低める知識と技術・技能が不可欠である。これを子どもたちの身に付けさせると同時に「なぜだろう,こうしたらどうだろう」といった素朴な疑問・自由な発想を大切にしていただきたい。「たとえうまくいかなくても,自分たちの力でがんばろう」,「失敗も学習」,「全て体験」,「自由にやってみよう」いずれにしても,必ず「なぜそうなったか」という結果の検証によって確実な学力につながる。課題解決的あるいは仮説・実験研究的手法,比較手法を用いて,すばらしい発見につなげてほしい。
上に記したような「教育としての農業」は,農家の生産技術そのままではなく,さらに将来を見越した環境保全型農業でなければならないし,さまざまな学力に結びつかなければならない。学校外の生産現場である農地を借りる場合はとくに,農業者の農業の専門家としての知恵・技の協力が欠かせないし,学校内においても加えてJA,行政・試験研究機関,農業高校あるいは大学の専門家も必要だ。が,ゲストティーチャー依存では,子どもたちは「お客様」となり,学校教育でなくなってしまう。教育の専門家である教員・学校側の確固たる理念と主体性,実践力向上を目指す意気込みと有機的な連携が必要だ。森林インストラクター,科学コミュニケーターと同様,農業(食農)分野でのインストラクター・コミュニケーターに双方からなってほしい。また,農業の教育機関である農業高校(総合学科農業関連系列を含む)の活用は一部にしかなかったが,「農高生徒が先生」になることも含めて交流・活用を進めていただきたい。
従属栄養生物である動物は,独立栄養生物である植物によって生かされている。人間は雑食で植物だけでなく,動物も食料としている。植物食だけでも「いのちをいただく」ことになるが,よりこのことを実感できる動物(家畜・家禽)飼育の学校教育での利活用がまだまだ不十分だ。青少年による凶悪犯罪に対しては,迂遠かもしれないが,「いのち」とその循環そのものに向かい合わせることが最良の選択であろう。そして食事の際,作り手(の労働)への感謝の意とともに,「いのちを,いただきます」がいえることが原点になろう。
2004年は国際連合が決めた「国際コメ年 International Year of Rice」で,世界各国が連携しコメの重要性をアピールすることになっていた。多くの学校で取り組んでいる米と稲作にどれほど反映したのだろうか。国際化の最たるものは,食である。熱量で6割以上を外国から買っている事実,世界の飢餓と飽食・一向に減らない栄養不良人口といった問題も食の安全にかかわる問題も,解決の第一歩が食の「地産・地消」「地域自給」,すなわち地域で農業をすることにある。子どもたちに食と農の産業・職業そして経済的・社会的側面を国際的にもっと目を向けさせ,生き抜く力としてほしい。
審査委員長 小林民憲(和歌山大学教授)
和歌山市立 川永小学校
総合的な学習の時間5年生バケツ稲栽培。JA営農指導員(もみ播き等),教諭(管理)。種播き,土入れ,水管理,稲刈り,脱穀,籾すり,精米等。種籾の選別から収穫までを一貫して児童が行う。収穫祭で食べる。ポリバケツ50個。ウコッケイ
海南市立 亀川小学校
総合的な学習の時間,理科,生活科。全校 サツマイモ,カボチャ,インゲン,5年生 米。外部(米),教諭(その他)。米では田植え,稲刈り,下がりのみ,他の作物では全て児童と教諭が行う。米は家庭科で調理,次年度の飯ごう炊さんに利用の他,ポン菓子づくり(見学のみ)。他の作物は学級単位で調理。校内50m2,校外800m2(無料 学校から徒歩10分)。水稲(500kg),サツマイモ(25m2 30kg),カボチャ(10m2 5kg)インゲン(10m2)。水田での作業は地域の農家の協力を得て実施している。常時観察用として,バケツ稲の栽培も行った。その他の作物は学級の日直や係りが水の世話を行い,施肥・草引き等は職員とともに行った。
下津町立 加茂第二小学校
総合的な学習の時間。全校 米,サツマイモ。一部 5・6年生 バケツ稲。JA,地元農家(米),教諭。田植え,稲刈り,束にする,つるす。給食(11月学習発表会当日,3学期の一部),学習発表会での来校者への土産。校内10m2,校外300m2(無料 徒歩15分)。ウサギ,セキセイインコ,熱帯魚,ヒメダカ,金魚。米(300m2 120kg),サツマイモ(18m2 50kg)。小規模校なので,小学生全員はもちろん加茂第二幼稚園児も田植えや稲刈りに参加。学年なりにできる作業を分担しあって,全校児童が一緒に汗を流せるひととき。他校との交流は,15年度塩津幼稚園の園児を招き,田植えを一緒に行った。
野上町立 野上小学校柴目長谷分校
総合的な学習の時間。全校(1年生ジャンボカボチャ,2年生サツマイモ,3・4年生夏野菜・冬野菜。保護者(スイカ,耕耘),教諭。耕耘以外。持ち帰り,みんなで食べる(スイカ),料理教室(ゴーヤチャンプル,おでん)。メダカ。米(150m2 70kg),ゴーヤ,ナス,トマト,キュウリ,スイカ,ダイコン。とう鍬(4),鍬(10),鎌(5)。保護者が持参。「たとえうまくいかなくても,自分たちの力でがんばろう」ということになり,基本的に児童がおこなった。児童が育てたい苗,やりたい肥料を各自で用意し,かかった費用は学校から子どもに支払った。昨年度米つくりをした田を畑にしたので,土を細かくするのはとても大変な作業だったが,子どもたちは一生懸命取り組んだ。無農薬で栽培。
美里町立 下神野小学校
総合的な学習の時間,生活科。全校ガーデニング教室(年2回),1・2・5年生麦,4・5・6年生米。JA,地元農家,教諭。田植え,稲刈り,脱穀,施肥,耕耘,畝立て。給食(米),生活科・家庭科で利用,持ち帰り,農産物展への出展。ウサギ。米,オマセ小麦(210m2来夏収穫予定),サツマイモ(21m2コンテナ8分目),キュウリ(21m2),ダイコン(21m2),チンゲンサイ(10m2),ミズナ(10m2),トマト(10m2),その他(プランター栽培の花・イチゴ)。小型耕耘機(1),噴霧器(2),草刈機(1)。学校行事として90年以上続く農産物展があり,それに向けた取り組みとして活動する。「失敗も学習」「全て体験」という意識で取り組む。6年生「どのような土だと野菜がよく育つのか」,5年生「麦を育てておいしいうどんやパンを作ろう」のテーマの下で,土に肥料を入れる,耕す,うね作りなどを行う。
岩出町立 上岩出小学校
総合的な学習の時間,家庭科。5年生米作り(「米っこ大作戦」。農家,保護者,教諭(ニワトリの飼育)。サツマイモ根付くまでの水やり,芋掘り。米 田植え,除草,稲刈り,はぜ架け,脱穀手伝い。家庭科実習(米),収穫祭(「上小ふれあいまつり」)のカレーライス,町の社会福祉協議会を通じて活用。ニワトリ(9)。ジャガイモ(600m2 500kg),サツマイモ(600m2 600kg),米(500m2 200kg)。農業用水についての学習を行っている。地域の人に教わり,栽培でできたわらで注連縄作りを行う。稲作体験を通じて地域への理解と愛着を深める。
吉備町立 田殿小学校
全校7クラス(34名),特殊学級1(1名)。理科,生活科。全校。農家,教諭。水管理,草とり,うね作り,土作り(たい肥すきこみ)。給食,収穫祭(「おにぎりパーティー」),調理実習。ウサギ(2),ウコッケイ(2)。サツマイモ(20m2),タマネギ(20m2),バケツ稲。マメトラクター(1),かき(5),スコップ(40),鍬(40),小鍬(40)。各学年が畑をもっている。6年生になると面積,作業量が増えるが低学年から高学年の作業を見ているので自然と覚える。有田中央高校からジャンボカボチャの苗をもらって育て,収穫物を高校の文化祭に出展した他,みかん園での収穫体験も一緒にしている。ウコッケイは保護者からの寄付,卵をとっている。
湯浅町立 田栖川小学校
全校6クラス(102名),分校2(19名)。総合的な学習の時間(全校),生活科(1・2年生),理科(4・5年生),社会(5年生)。全校 サツマイモ。一部1・2年生 野菜。4年生 ヘチマ,ヒョウタン。5年生 カボチャ,バケツ稲。6年生 ナタマメ。教諭。耕耘機での耕耘以外の種まき,苗植え,水やり,肥料入れ,除草,収穫等。給食,持ち帰り,収穫祭。鳥(現在逃亡中),鯉。サツマイモ(140m2),冬野菜(カボチャ,ダイコン,ホウレンソウ,ハクサイ,ミズナ,キャベツ,ブロッコリー,ジャガイモ)(計270m2)。小型耕耘機(1)。児童の発見等を連絡帳で保護者に連絡して協力を依頼。苗は地域で育ててもらう。分校でも同様に行い本校と情報交換を行う。
みなべ町立 岩代小学校
全校6クラス(73名)。総合的な学習の時間(3〜6年),生活科(1・2年生)。学年縦割り班。JA,教諭
種まき,植え付け,草むしり,草刈り,間引き,水遣り,マルチ敷き,土起こし,支柱立て,施肥。持ち帰り,収穫祭,調理実習。チャボ,文鳥。ダイコン(10m2 20kg),サツマイモ(50m2 30kg)。小型耕耘機(1),鍬類(30),ジョレン(5),下刈り鎌(10),刈込ばさみ(15),移植ごて(15)。保護者が持参。日々の世話は当番制。ウメは地域の特産であるので,落ちウメ拾い,ジュース作り,梅干しづくりを通じて地域の生産活動を知る。5・6年は梅干しを使った料理づくりに取り組む。調べ学習(「みなべの梅づくり」)では,班ごとにサブテーマを設けて,地元農家や